九州は本当に男尊女卑だったか(考察編)
以前、九州の男尊女卑について記事を書いた。
結局、職を得て東京都に引っ越すことになったので、考察する。
(引っ越して短期なのでまだ東京の事が分かってない面があるが)
私は福岡にずっといたので、福岡との比較になる。福岡はかなり男尊女卑がキツイと言われているので、他県の人にとっては一括りにされたくないだろうが、前のブログ記事と対照させたいので、あえてこのタイトルで行く。
結論としては、九州(福岡)はかなり男尊女卑傾向があると位置付けた。
以前のブログでは、九州の女性を取りまく環境要因(経済的要因、文化的要因、人口学的要因)と女性自身のスタンスが男尊女卑を生み出していると指摘したが、それらについて東京と比較する事で、どこが男尊女卑なのか、どうして発生したのかを私なりに考察する事とする。
1経済的要因(仕事的要因)
やはり東京の方が意識が進んでいるように思える。ただし、完全な平等ではない。
首都圏では共働きが当たり前だし、企業も女性に長く働いて欲しいと思っているし、望めば出世も可能である。
しかし、共働きが当たり前なのは首都圏の必要経費の多さが理由の一つでもあるし、首都圏は人不足に置かれることが多いため、女性を戦力として見なさざるを得ないという環境要因が大きいようである。
しかし、女性自身が女性である事を負い目に官公庁に就職したがったり、キャリアを結婚の為に諦めることは(女性自身が積極的に選ばない限り)九州に比較して随分少ないように見える。また、女性自身も女性である事に負い目を持って仕事しているように見えないし、相手先も女性担当者を敬遠しないように見える。
その為、女性の就職先が(仕方なく)官公庁、医療、福祉職サービス職に集中する九州よりずっと経済的要因はマシだと思える。
ただ、九州のある意味緩さはなく、女だから控えめにする事は許されないし、責任ある仕事も振られる為、シビアさもある。
また、九州では許された緩い仕事っぷりだと怒られる為、東京の文化に慣れるのは少し大変かもしれないが、女性にとっては恵まれた環境だと思う。
2文化的要因
圧倒的に東京の方がリベラル。女は男の後ろを歩けなどいうものならギャグだと思われる程度にリベラル。また、東京から出たらダメみたいな親は少ない。(まあ出ていかないだろうからだが)
これは、家制度への意識が薄いことによると思われる。また、経済的要因で共働きが多い事で、男女平等に意識が傾いている事も大きな要素である。
また、未婚率が高いことから、お一人様の女性に対する目も九州より優しいし、女性は男性がいて一人前なんて風習は皆無である。
3人口的要因
首都圏は未婚人口のうちに男性が圧倒的に多い。そのため、恋愛において福岡とは真逆の現象が起きる。
九州とは違い、男性が積極的にアプローチするし、女性はのほほんとしている。
前の文化的要因も多大に影響しているが、年長者も女性だからと見下す事の頻度は大幅に下がる。
ただし、やはり若年層に比べれば多いが。
4女性自身の意識
女性であることを肯定的に捉えている人が多いし、恋愛至上主義の女性は少ない。また、女性同士の関係が良好である。
上に述べた通り、仕事があること、女性の価値が結婚でないこと、女性が恋愛によって売り手市場である事、等様々な環境要因がある。
また、大都市であることから、多様なコミュニティがあり、好きに選ぶ事が出来る。
このことから、生きがいを男性や家族以外に持つ女性が多く、女性同士の潰しあい、女性による男尊女卑の肯定、推進は九州よりもかなり少ない。
ただし、九州の男尊女卑において判断が難しいのは、九州において女性の幸福度が決して低くない事である。
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2014/11/20141120.pdf
この調査によると九州勢が上位を占めている。
これは、日本の女性にとって男尊女卑傾向の方が幸せなのかもしれないし、不景気のときほど生活満足度があがるというような、不幸時には現状肯定作用が働くという現象の一つかもしれない。
確かに九州の男尊女卑を完全に内面化した女性は正直東京で暮らすのは難しいと思う。
仕事へのゆるいスタンスや、同性への強い敵対心があるなら浮いてしまうだろうし。(もちろん東京でも探せばあるだろうが)
一個人の希望としては一生懸命頑張りたいと思っているが、周りの反発などでくじけそうな九州の女の子には、是非とも東京の存在を知って欲しいし、東京に来て欲しいと思う。
(出来れば大学進学時に、これはまたの機会に)
私自身は慣れない面もあるが、(住環境の悪さ、レベルの高さなど)本当に東京に来て良かったと思っている。
参考
【男尊女卑】九州出身の女性に違和感を感じる
http://sp.logsoku.com/r/2ch.net/kankon/1279543965/