東京移住日記

ガンダーラを探して

地方国立大に行くことのデメリットとメリットについて

私自身、地方のトップの方の国立大学に行ったけど、これなら関西圏か東京圏の私大に行けばよかったと強く後悔してる。


以下になんでそう思ったかのデメリットとメリットを提示する。

デメリット

1 学生の質

私のいた地域は日本有数の所得の低い地域であり、そのような地域では、やっぱりどうしても文化的に貧しかったりする。


例えば、大学に入ったらゴール!で学問全般や、に興味を示さなかったり、やりたいことがなくて、これはもう仕方ないんだけど、生活していくのでいっぱいな学生とか。

どこの大学でもそうだと思うのだが、特に私の大学は酷くてそんな学生が9割だった。

私の主観だけではなく、いろんな教授が私の大学の学生のひどさについて嘆いてたので、やはりそれなりにひどかったんだと思う。

私も最初はそれなりに真面目だったけど、そんな学生が一人しかいないとかだと、教授陣の過剰な期待や、周りの人のこいつに任せとけばいーや、や、こいつ意識高い系だな、うぜー、みたいな重圧が一人に来るんだよね。

それで、不真面目にならないとやってけないわ、と残りの数少ない学生も潰れてしまう。

それでも一部は生き残れるけど、私にはしばらく頑張ったけど、無理だった。

所得による考え方の違いとかは以下の記事が秀逸。

低学歴と高学歴の世界の溝

http://anond.hatelabo.jp/touch/20130809115823

地方都市で低学歴と高学歴の世界が交わるとき

http://d.hatena.ne.jp/potato_gnocchi/touch/20130809/p1


2 外部との交流がない

大学が少なすぎて、他大学との交流がほとんどない。また、地方旧帝大だと、やはりレベル的に突出してることが多いから、敬遠されることもしばしば(特に女性や学問サークル)


3 選択肢を知ることが出来ない

2ともつながるけど、1のような悪い環境にいたら、じゃあ逃げ出せば良いじゃんと思うけど、なかなか選択肢を知ることが出来ない。

例えば東京の大学に行けばそんなことない、ということであっても、東京にいる先輩などのツテがなければ、自分でいくら動いたとしてもなかなか知ることが出来ないのだ。

私は出身の家庭も中高もそんなに学歴などが高いわけでなかったから、ここが1番高い壁だった。

それなりに行動したけれども、東京に逃げる、という選択肢を知ることが出来たのは学生生活のクライマックス、就職活動だった。


また、選択肢を知ることが出来ないだけでなく、選択肢自体もない。

サークルなどの種類も非常に少ないし(スポーツ系ばかり)、2年生以上の途中入部不可などのサークルばかりだった。


今はSNSがあるおかげで変わった活動が可視化されて、いろいろ動きやすくなったけど、動いても動いても同じような人しかいないコミュニティは本当に辛かった。


ちなみに私が辛かったのは、男尊女卑な点と、女性のキャリアが極端に軽視されていた点。


4 男尊女卑

地方にはやっぱりまだその傾向が強いので、学歴の高い旧帝大の女性はそのやり玉に挙げられやすい。

後、地方のエリートくんだから、男性は無駄に甘やかされてプライドだけ高く、男尊女卑傾向があり、めんどくさい。(私の地域特有のものもありそうだけど)


メリット

1 学費が安い

やっぱり関西圏はともかくとして、首都圏は圧倒的に学費が高い。

私大になるとなおさら。

基本的に所得のそう高くない地方の学生にとってはこれは大きい点だろう。

(私の周りはほとんど奨学金を借りた苦学生ばかりだった)


2 教授陣との距離が近い

やる気がない学生ばかりなのと、学生あたりの教授の数が多いから、教授との議論はしやすい。

また、面倒見の良い人が多い。


3 地方で生きていきやすくなる

やはり東京からの出戻り組よりもその地方で生きていくなら、大学時代の人脈って結構重視されると思う。

ただし、就職するだけならさして難易度は変わらないかむしろ難しい。入った後にこの効果は発揮される。

(各大学の枠があるから)

しかし、高校派閥の方が根深いことも多いため、しょぼい高校出身で良い大学に行っても意味がないことも非常に多い(特に女性)


最後に。私は大学のときに合わない環境にいたせいで、20代の大切な前半を棒に振り、割とあう環境にいる今でも卑屈な思いをずっと引きづってしまっている。また、健康も害してしまった。これらはたぶん一年そこらでは治るものじゃなくって、4-5年ないしは一生抱えていく問題なのかもしれない。

大学の名前が売れているとかそんなのはさして問題ではない。あなたにとってどの環境が良いか、周りの人に聞きまくったり、調べたりして最後は決めてほしい。

どうしても自分の努力だけではなく、環境が人を作る部分が非常に大きいから。