東京移住日記

ガンダーラを探して

婚学について

遅い話題になったけど、昨今話題になった婚学について書いてみようと思う。

 

最初に述べておくと、私自身の価値観はリベラルだし、ややフェミ寄りなんだろうと思う。

だけど、婚学という授業はアリだと思う。

 

なぜか。これは2つある。

この授業を契機に、推進派と反対派、2つの立場からフラットに男女共同参画のあり方について話し合う場になれば良いと思ったから。

以前は女性活用推進という立場ばかり主張されていた感が多少あり、

私としても少々違和感があった。

もっとも九州生まれの私がジェンダーについてフラットだといいがたいのもあるんだけど。

 

もう1つ。

すごく悪い考え方だが、九州という土地の特殊性を周りに知って欲しいと思うし、

九州の人にも自覚して欲しいと思うから。

特に、九大ってたぶん九州で最も男尊女卑な傾向がある大学であってもおかしくない環境だと思う。(ひいては日本も?)

なぜなら、男を立てる、息子を大事にする文化でお勉強がすごくできる男の子といったら、まぁ、そりゃあ大事にされてきたことは容易に想像つく。

佐藤氏のブログの中では、

「大胆に言えば

男女平等、男女同権

なんてありえない。

大切なのは

男女尊重だと思う。」

という意見がある。

また、佐藤氏自身の経歴を見ると、生まれが九州、そして大学がずっと福岡という経歴である。

こりゃぁ、このような考えをもってもおかしくない、というより、

佐藤氏のこの考え方は福岡でスタンダードであり、

佐藤氏自身とその周りの人々は福岡人としての立場から東京などの考えに違和感を持ち、その考え方を広めるべきだ、と大真面目に考えているのだと思う。

そして、この授業が有名になり、本州にも知られるようになったとき、

初めておかしいんじゃないかと批判が来る、といった構造になっているのである。

 

実際、この授業が九州のマスコミなどで取り上げられたとき、好意的な意見しかなかった。

 

ただ、こんなこと書いてるけど、この婚学への批判を契機に、九州の人々が自らの特殊性を自覚することはおそらくなくて、

「東京の奴はせからしかー」と流すだけだろうな・・・と思ってる。

せめて、九州の地で強いジェンダー規範に悩む男女に救いの手になればいいなぁと思っています。

 

ちなみに、女性目線のことばかり書いてきましたが、

九州はかなり男性に対する差別も強い地域だと思っています。

男らしさがかなり男性に求められていて、マッチョ信仰があるんじゃないかな…

やさしい文化系男子にはきっつい土地だと思うので、首都圏・京阪神圏をお勧めします。

 

でも九州って貧しいから、なかなか本州に逃げるチャンスが少なく、安易に薦められる手段じゃないのが悩ましいです。

 

参考

[]*[男女共同参画] 危惧される「婚学」のゆくえ―安倍政権下の男女共同参画との親和性

http://d.hatena.ne.jp/yamtom/20140502/1399087519より